大航海時代と真珠
時代は大航海時代です!
かのコロンブスは、1942年4月にスペイングラナダ郊外のサン
タフェにて、スペイン王室と「サンタフェ契約」を締結した後に、
新大陸発見の旅につきました。
(ジェノヴァにあるコロンブスのモニュメント)
新大陸を発見したと当時に、その土地の原住民(インディアン)
が腕に真珠の紐をしているのを発見しました。
それをきっかけにコロンブスは島で真珠探しを始めるのですが、
なかなかうまくいきません。
というのも、コロンブスがとった方法というのは、マングローブ
の密生する水底のカキを手当たり次第に開いていただけなの
です。
しかし、これは決して愚かな行動とは言えないのです。
なぜなら、この時代のヨーロッパの殆どの人々と同じく、コロン
ブスも、真珠は「貝が夜露を体内に取り込んで真珠をつくる」と
信じていたからです。
そんな折、水夫の一人が、ある群島で漁をしていた原住民に、
彩色陶器の破片を与えたところ、喜んだ原住民はお返しに真
珠をくれた、というエピソードを聞きつけたコロンブスは、さっそ
く皿や鈴を持って原住民たちと物々交換を始めました。
結果、コロンブスは、3ポンドの真珠をこうして手に入れること
ができました。
そして帰国したコロンブスは真珠も手見上げに加えスペイン王
と謁見することになります。
「サンタフェ契約」で約束していた新大陸発見の褒賞として、新
大陸を植民地にするときの総統の地位や発見した金や真珠な
どすべての財宝の10分の1 が譲り渡されたということです。
(カトリック両王に謁見するコロンブスの像)
このように教科書や歴史で良く耳にする「コロンブス」ですが、
真珠をきっかけに視点を変えてみると、歴史も違った見え方
ができた上に、歴史に対して新たな発見と勉強が出来ました。
(あこや本真珠ネックレス)
歴史上、こうして真珠(金銀も)が「コロンブス」をとりこにし、
その真珠をスペイン王に献上したということも、真珠は常に
人々を魅了し続けてきたと言う事なんですね。
みなみ